この本はこんな人におすすめ!
- コーヒーを始めたばかりの人
- 自分好みのコーヒーと出会いたい人
- コーヒーの初歩的な知識を広く勉強したい人
それでは内容を見ていきましょう。
自分の好みの味と出会う方法を教えてくれる
この本の冒頭で井崎氏は、コーヒーは究極の嗜好品だから正解は人それぞれ、としながらも、
様々な視点から「自分好みの最高の一杯」を探す手助けをしてくれます。
コーヒーと言っても、浅煎りなのか深煎りなのか、すっきり飲みたいのかどっしりした苦みが欲しいのか、などなど飲み手が介入できる要素は非常に多く、好みは人によって異なるのでそりゃそうですよね。
なのでこの本には「これが正解だ!!!」という明確な答えはありませんが、
「酸味と苦み」&「濃度の高低」という要素の組み合わせで大まかに味わいを分類して、
「コクのあるコーヒーにするにはどういうアプローチをすればいいのか」
「キレのある苦みを出すにはどこに気を付けて抽出をすればいいのか」
といったような、好みの味に近づけるための味の軌道修正のやり方を全編にわたって教えてくれます。
コーヒーに関する基本的な知識が広く浅く学べる
タイトルを見ただけだと、
「コーヒーの抽出の方法が書いてある本なんだろうな」と思ってしまいがちですが、
豆選びから焙煎度、豆の保存方法、挽き方、ドリッパーの選び方などなど、
一杯のコーヒーが出来上がるまでのプロセスについても非常にわかりやすい文章で書かれています。
僕もコーヒー始めたばかりの時にこの本を読んで、コーヒーの全体像を理解する取っ掛かりになりました。
井崎氏は特に豆の粒度(メッシュ)を重要視しているようで、とにかく良いグラインダーを使うべきで、
もしプロペラグラインダーで挽くなら、お店で少量ずつ挽いてもらった方が良い
とまで書いています。
僕もこれまでは安物の手挽きミルを使っていたのですが、カリタのナイスカットGを購入するきっかけになりましたね(笑)
ナイスカットGのレビュー記事もそのうち書きたいと思います。
総評
コーヒー初心者が、とりあえず最初に読む本として最高の一冊だと思います。
文章もわかりやすく、最後には具体的なレシピの提案もしてくれているので、
本書に書かれている色々な抽出を試してみて、
「味が変わった!」
と感じられると、コーヒーの面白さ、奥深さに気付けることでしょう。
購入を迷っている人、買って後悔はないと思うのでぜひ読んでみてください。